フィリピンは、子どものための権利条約に署名、批准しています。しかしながら、政府の指針や政策の多くは、子どもたちのことを考慮しているものとはいえません。バハイ・トゥルヤンは、フィリピンの社会について多くの人に理解を深めてもらうため、子どもを取り巻く現状について情報収集、分析を行いました。

 

フィリピンの子どもと教育

 

  • フィリピンでは、学校に入学しても、家庭の事情などで卒業まで通えない子がたくさんいます。エレメンタリースクールに入学した子ども100人のうち、卒業できるのは67人です。さらにハイスクールまで卒業できるのは、49人です。

     

※フィリピンの学制は、エレメンタリースクール6年間、ハイスクール4年間の6・4制です。

 

 

  • 公立のエレメンタリースクールに通学する子どもの数は2000年にくらべて現在90%に落ち込んでいます。

     

  • 1215歳の子どもの10人中4人が学校に行っていません。2002年の統計では、公立の中等教育を受けている子は全体の57%です。

     

  • 一クラスあたりの生徒数は33から50人と、地域によって格差があります。

     

  • フィリピンの子どものうち、幼児教育(非公式のものも含む)を受けているのは、10人中たったの3人です。

     

フィリピンの子どもと健康

 

  • 5歳の子どもの22%がやせすぎです。

     

  • HIVについての知識が普及していません。HIVとは何か、どうすれば感染を防げるのかを知っている人は、人口のわずか21%にすぎません。

     

  • 予防接種をきちんと受けている子は70%です。

     

フィリピンの子どもと貧困

 

  • フィリピンの人口の26.5%が、貧困ライン以下の生活をしています。

     

  • 1985年に436万人だったフィリピンの貧困家庭数は、2000年には、514万人に達しています。 

     

フィリピンの子どもと虐待、搾取

 

  • 1999から2008年の間で、フィリピンの子どもの12%が児童労働に従事しています。

     

  • フィリピンの子どもは児童労働のなかでも、とくに劣悪な環境のなかで働いています。その内容は、農業や家事労働、製造業、売春、違法売買、ポルノ産業などです。

     

 

  • フィリピンの都市部では、子どもたちは路上で働きながら生活しています。ごみ拾いをしたり、物乞いをしたり、ほかに思いついた仕事があれば、それをして、収入を得ています。

     

  • 体罰は違法行為です。しかし、フィリピンではいまだ多くの学校や家庭などで行われています。

     

  • フィリピン国内では、身体的、性的虐待が広がり問題となっています。

     


(Cited from UNICEF, World Bank and Economy Watch)