「子どもの権利条約」は、市民生活、政治、経済、社会、文化といったあらゆる場面での子ども権利について定めた人権条約です。国連総会で1989年に採択されました。

 

子どもの権利条約は、人間として本来持っている権利があることを子どもたちに提示しています。また、子どもが個人として、家族やコミュニティの一員としてどのように成長していくのが望ましいか、めざすべき未来像について書いています。また、子どもは権利を持っていると同時に、発達段階や年齢に応じた責任があることも述べています。

 

子どもの権利条約でうたわれている権利は、六つのカテゴリーに分類されます。

 

     1.基本的な重要事項

 

             2.市民生活と政治的な活動の自由が守られる権利

 

3.家族、またはそれにかわる人や団体から養護を受ける権利

 

4.教育を受ける権利、休んだり遊んだりする権利

 

5.健康に暮らせるように、適切な支援、福祉を受ける権利

 

6.特別な保護を必要とする子どもへの対応

 

子どもは、親の所有物ではなく、また大人に支配されるものではありません。個人としてしっかりと権利を持つ存在です。それを明記した子どもの権利条約は、とても重要な声明です。それと同時に、「子どもの権利条約」では、子どもの能力が発達過程にあることも考慮しています。子どもは成長にともない、自分のとった行動や決断により大きな責任を持つようになります。それにしたがい、自分たちにかかわることを、自分たちで決めるように発言する機会を増やしていくべきだということも述べています。

 

すべての子どもたちが平等に扱われること、子どもたちが能力を発揮すること、成長、発達の機会が与えられること、幸せに健康に暮らすこと。これらを保障するために、子どもが持っている権利について理解を深めることはとても重要です。

 

バハイ・トゥルヤンでは、さまざまな分野で権利を持っていることを子どもたちに覚えてもらうため、「権利の虹」というツールを使っています。それぞれの分野に、虹色のうちの一色をあてはめて示しています。

 

子どもの権利について教えるとき、権利があると同時に自覚を持って行動する責任があることも、私たちは示しています。たとえば、すべての子どもは、教育を受ける権利がありますが、それと同時に時間どおりに学校に行く、宿題をする、先生やクラスメイトを大切にするといった責任のある態度が求められます。

 

子ども、そして大人も自分たちの権利を守るために、権利について理解することは必要です。

 

子どもの権利条約に批准しているそれぞれの国は、国連の子どもの権利委員会に5年ごとにリポートを提出することが求められています。このリポートは、それぞれの国で、子どもの権利をどのように擁護してきたかを説明するものです。委員会はこれらのレポートをチェックして、各国に子どもが置かれている状況をどのように改善すべきか勧告します。

 

多くの国は、公式な政府のリポートだけでなく、NGOのような非政府組織からもそれぞれの展望をまとめたオルタナティブレポートを提出しています。フィリピンでは、バハイ・トゥルヤンがオルタナティブレポートの提出に協力しています。

 

バハイ・トゥルヤンは、支援する子どもたちや、外部のコミュニティやパートナー団体のトレーニングツールとして、子どもの権利条約を活用しています。このトレーニングについての質問、お問い合わせは、info@bahaytuluyan.orgで受け付けています