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2006年の5月、バハイ・トゥルヤンは、以前ストリートチルドレンだった8人の青年で研究チームをつくりました。そして、彼らの初めての本となる「マラーテの青年売春ブローカー」の作成にかかりました。
メンバーは、彼らが住むマニラ、マラーテで、コミュニティの緊急課題として、青年売春ブローカーの根本的な問題を特定することから始めました。
若者たちは、コミュニティ、特に子どもたちが直面している問題に気づき、彼ら自身が研究調査の指揮をとることを決めたのです。
若者たちがつくった本は、かつて彼らと同じ夢を持ち、志や体験をともにした、6人の青年売春ブローカーの経験を描いています。
彼らのコミュニティで女性や子どもたちは、悪質で不利益の多い、売春取引を余儀なくされています。バハイ・トゥルヤンがこの女性や子どもたちを支えるためには、この青年売春ブローカーの状況をより深く理解し、より適切な関わり方を見つけることが必要だと、研究調査チームは考えました。
(青年売春ブローカーの記述抜粋)
売春ブローカーの背景と児童虐待
幼いころ、私の兄のカルドとデリオは、私を叩いていました。私は生意気で頑固な子どもで、私が口応えすると、彼らは木の端でなぐりました。それ以外は、平手打ちをされていましたが幸い、首の後ろをぶたれるだけですみました。父は、たいていとめに入ってくれましたが、いつも遅すぎました。母はいつも泣くだけで、私には何の助けにもなりませんでした。何度もひどくなぐられた記憶があります。殴られずにすむのは、バハイ・トゥルヤンにいるときだけでした。
(45ページより)
売春させられる女性と子ども
J・Rはこう証言します。「売春婦の多くは実際はまだ子どもです。でも、それにいつも気づいているわけではありません。なぜなら売春婦の多くが、大人びているからです。本当のことを知っても、年齢を隠すようにいいます。知っている限りで、もっとも幼い子は13歳。多いのは16歳です。」
(49ページより)
健康について
売春婦の健康管理については、彼女たちの自己管理に任せていると青年売春ブローカーはいいます。病気をうつされるのを避けるために、コンドームを使う売春婦たちもいます。しかしながら、コンドームを使うのを好まない女性もいます。特に客がハンサムな場合は、使いたがりません。ときどき、好みの客を見つけると、お金をとらずに売春行為を行う人もいます。客のなかにもコンドームを使いたがらない人がいますが、ほとんどの人は、病気に感染することを恐れて使います。(53ページより)
売春ブローカーに対する周囲の反応
レオが売春ブローカーだと知ったとき、兄弟は彼をなぐり、「なぜそんなことをするんだ、やめろ」といいました。レオはその忠告をまったく無視して仕事をつづけました。(55ページより)
青年売春ブローカーに必要な支援
6人の青年売春ブローカーはみんな、世間にはばかりなく言える、簡単で世間体の良い仕事をほしがっていました。安定した収入があれば、稼ぎは多くなくてもいいといいます。彼らのなかには、学校にもう一度行き、勉強を続けたいという人もいました…。しかし、政府が彼らに手を差し伸べてくれるとは期待していないといいます。
(65ページ)
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